ステーキングと規制

※米証券取引委員会(SEC)が2月9日には米大手暗号資産取引所Krakenを証券法違反で起訴したことを発表しました。こちらの内容を把握しておくと理解しやすいと思います。詳しくは以下の記事をご覧ください。

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。いつも暖かいコロラドから生放送でお届けしています。今日はステーキングと規制についてお話ししたいと思います。

2023年2月9日付けのコインデスクの記事によると、SEC(米国証券取引委員会)は暗号通貨取引所Krakenのステーキングサービスに対して、証券登録せず行っていたとして告発しているようです。私はこのような問題が起きる原因はステーキングの流動性やカストディアンシップ(投資家に代わって有価証券の管理を行うこと)に正式な定義がないからだと考えています。

様々なコインがステーキングシステムを採用していて、それぞれ異なる運用モードを持っています。しかし、規制の観点から見ると、個人から借りた資産で何かを代わりに行いリターンを得るという行為は法域や解釈によっては規制対象になる場合があります。SECは明らかに取引所が個人の代わりにステーキングを行うという行為は問題であるという判断に収束させようとしています。

取引所がステーキングサービスをできなくなるのは私は個人的には良いことだと思います。私は小規模プールオペレーターを応援していますし、ステーキングは分散化された非中央集権的なものであってほしいと願っているからです。ある取引所があるコインの資産の40%を持っていて、実際には資産として保有していないのにも関わらずガバナンスに投票することができたりしたら?私は違和感しかありません。

私達はもしかすると規制に対応するためにステーキングモデルの変更を検討し始める段階に来たのかもしれません。カルダノでは以前からMBO(Member based Organization)の取り組みの1つとしてコンティンジェント・ステーキング(Contingent staking:条件付きステーキング)という概念を導入するCIPを書けないかと議論しています。

※MBOについて

※Contingent stakingについて

アメリカ政府にイノベーションの邪魔はされたくありません。Krakenの件はカルダノ・エコシステムに影響を与えませんでした。カルダノに問題はありません。しかし、私達は業界として悪質な業者が存在した(FTXの件など)ことは認めなければなりません。カルダノは今後もプロトコルやエコシステムとしてできることを続け、業界として協力する賢明な方法を見つける努力をしていきます。

私も自分の立場でできることを続けていきます。私は昨年アメリカ議会で演説をしましたが、カルダノという言葉は一言も発しませんでした。業界全体を代表するように努めました。業界全体のスケールアップのために繋がることは今後も求められれば応じて賢明な政策を提唱していきたいです。

どこよりも、親しみやすい説明で。

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