コンティンジェント・ステーキング(Contingent Staking)

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。いつも暖かいコロラドから生放送でお届けしています。今日は2023年2月15日のバレンタインデーです。今日の動画ではホワイトボードを使ってコンティンジェント・ステーキング(Contingent Staking:条件付きステーキング)と規制(KYCなど)についてお話ししたいと思います。

ステーキングとはSPOと委任者がパートナーシップを組んで行うビジネスです。ビジネスのオーナーには普通拒否権があります。現状のステーキングシステムの問題点は、他のビジネスと異なり、ビジネスのオーナーであるSPOに誰とビジネスを行うかをコントロールする拒否権がないことです。

取引相手が分からないことはSPOにとってリスキーです。あなたがSPOだとします。例えば、頭がおかしい男があなたの前に現れて裸になり、テーブルに火をつけて床に排泄をし「委任するから報酬をくれ」とわめいたらあなたはどう思いますか?この人と取引したくないと思うでしょう。ISPOプールのSPOは尚更不安になるでしょう。その男がアメリカ人なら、アメリカ政府の管轄下に置かれたくないSPOは彼から委任されるのを避けたいでしょう。

例えば、あなたがウクライナ人SPOだとします。ロシア政府があなたのプールに委任していてあなたが渡す報酬がウクライナとの戦争に利用されていたらどう思いますか?あなたは自分が意図せずロシアに協力していることにショックを受けるでしょう。

私は今後のステークプール運営には委任者に情報開示のための同意書に署名させるメカニズムをコードとプロトコルのレベルで実現することが必要だと思います。それがコンティンジェント・ステーキングです。コンティンジェント・ステーキングの核心は「マルチシグ取引(一方的ではなくお互いの署名が必要な取引)」です。マルチシグ取引が可能になれば、SPOは委任希望者とビジネス上の関係を持つ前に契約を結ぶことができます。

※より詳しい「マルチシグ」についての説明は以下を参照してください。

委任手続きの一環で委任者はSPOに暗号化されたメタデータ(DIDなど)を送信します。SPOはメタデータを見て委任者が誰なのかを把握し、自分のビジネス・ロジックに合うかを見極めてサービスを提供します。地域の規制にも柔軟に対応できるようになります。SECはステーキングが違法だと言っていません。ステーキングシステムの曖昧さ、不明確さを理由に規制を強め、ステーキングを証券と呼ぼうとしているだけです。

コンティンジェント・ステーキングが導入されたら、SPOは規制のあるコンティンジェント・ステークプールとして運営するか、今まで通り規制のないステークプールとして運営するかを選択できます。委任者はどちらかのタイプのプールに委任します。どちらのタイプのプールにも委任したくない人は自分でプライベートプールを立ち上げることができます。

コンティンジェント・ステーキングの導入を提案するCIPに投票するのは皆さんです。反対多数なら現状のままにしておくこともできます。しかし、忘れないでください。システムの実用性を制限することは最終的にシステムの回復力、存続、価値を制限することになります。私はカルダノがより大きな実用性と流動性を持ち、何十億人ものニーズに応える金融オペレーティングシステムになることを願っています。

どこよりも、親しみやすい説明で。

この記事が気に入りましたら、ステーキングの委任はぜひAichi/Tokai Stake Poolへお願いします。
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