FOX Businessインタビュー

カルダノ創設者/イーサリアム共同創設者が語るブロックチェーンの未来

アナウンサー:
おはようございます。今日は暗号通貨とブロックチェーンに関するニュースをお届けします。ビットコインの価格が大幅に下落しています。全盛期と比べて約40%も下落しています。ご覧のように、現在の価格は3万ドルです。
こちらにお越し頂いているのはIOHKのCEOであり、カルダノの創設者でもあるチャールズ・ホスキンソン氏です。IOHKとはカルダノという「最先端のブロックチェーン」を支えるグローバル企業です。チャールズさん、私達の番組にお招きできて大変光栄です。

チャールズ:
こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。

アナウンサー:
まずはあなたの会社の紹介とあなたの会社がブロックチェーンを用いて解決してきた問題について教えてください。

チャールズ:
もちろんです。私が暗号通貨業界に入ったのは2011年です。当時は誰も暗号通貨になんて興味を持っていませんでした。業界の規模も小さくて、この分野に身を置く人間はみんなお互いを知っていました。取引はRedditやBitcoin Talkなどで行われていて、当初のブロックチェーンは価値(お金)をカウンターパーティー・リスク(銀行など取引所に預けることによって発生するリスク)無しに簡単に送金するにはどうすればよいか?という問題を解決する手段に過ぎませんでした。
しばらくすると、カウンターパーティー・リスク無しの送金手段にプログラマビリティを求める人達が出てきました。これは、ウェブ・ブラウザにJavaScriptが登場し、FacebookやYouTube、Amazonといったよりリッチな体験ができるようになったのと同じようなものです。
2013年、私はイーサリアムの共同設立に携わりました。スマートコントラクトの導入は画期的でした。クラウドセール、NFT、DEXなど、今皆さんが目にしているものは全てとてもエキサイティングです。しかし、イーサリアムを始め当時のブロックチェーンには問題点がありました。「スケールしない(機能拡張できない)」ことです。暗号通貨ユーザーが増え始め、将来は数百万人から数十億人規模になることが予想できました。私は真のグローバル金融システムを構築し、真の金融問題を解決しようとした時、数百万から数十億人規模でそれを実現する技術がないことに気が付きました。
2015年、私はIOHKという会社を立ち上げました。会社の使命は第一原理の研究です。東京、ワイオミング、エディンバラ、アテネなど世界中のあらゆるところに拠点を置き研究を行いました。135本の論文を書き、主に科学的バックエンドを構築していきました。私達が発表した論文はそのほとんど全てに査読が付いています。論文を元にたくさんのコードを書きました。失敗しないコードです。そして誕生したのがカルダノというプロトコルです。カルダノは2017年のローンチ以来稼働を続けていて、世界中に350万人のユーザーを抱えています。

アナウンサー:
まさにサクセスストーリーですね。ブロックチェーン全般についてお聞きします。ブロックチェーンはグローバルビジネスに対して何ができるのでしょうか?また、どの分野においてブロックチェーンは最も力を発揮できるのでしょうか?

チャールズ:
ブロックチェーンが最も力を発揮できるのは「必ずしもお互いを信頼しているわけではないが、市場形成のために協力する必要のある」というコンソーシアム(互いに力を合わせて目的に達しようとする組織や人の集団)の要素があるところならどこでもです。例えば、投票システム、サプライチェーンシステム、医療記録システムです。
現在の経済市場は中央機関(銀行など)によって管理されています。グローバル化や信頼性の欠如が原因とはいえ、この構図だと中央機関が主導権を握ることになり、大きな影響力を持つようになります。ソーシャルメディアの言論の統制は良い例です。ブロックチェーンを使えば中央機関を排除し、分散型のシステムで仕事ができます。分散型システム適用の動きはゆっくりと金融業界からスタートしました。今後ヘルスケア、通信、テレコミュニケーション、その他様々な分野に広がって行くでしょう。

アナウンサー:
あなたの「ゆっくりと」という発言が気になります。国際経済は目まぐるしく変化します。それにゆっくりと対応していて大丈夫かと思わないのですか?

チャールズ:
興味深い質問ですね。私達は基軸通貨の地位にいるUSドルの傾向を基準に世界を見ていません。一国だけがコントロールするのではない、国境を越えたスタンダードに移行することを望む世界中の声に応えようとしています。

アナウンサー:
イーサリアムの共同創設者でもあるあなたに質問です。ビットコイン対イーサリアム対カルダノという異なる暗号通貨について私達は何を理解すべきでしょうか?

チャールズ:
世代として捉えて頂けたらよいと思います。ビットコインが生れました。ビットコインは素晴らしかったです。しかし、問題がありました。できることが限られていたのです。それを解決したのがイーサリアムでした。そして、イーサリアムのコンセプトを取り入れたカルダノが生れました。
カルダノはイーサリアムより複雑な作業を可能にしました。よりスケールさせること、より広い金融市場で相互運用すること、システムにガバナンス機能を追加してシステムを進化させることです。カルダノの目的は非中央集権的でボーダレスな枠組みの構築です。その枠組みの中では誰もコントロールできないしされません。誰もが公平に扱われて、誰も取り残されることはありません。

アナウンサー:
チャールズ、今日はありがとうございました。お話しできて楽しかったです。

心に残る翻訳を目指しています

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