Defcon & Crypto 2022

みなさん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。美しい海沿いの都市、サンタバーバラから生放送でお届けしています。今日は2022年8月14日です。私はCrypto 2022に参加するためにこの場所に来ています。Cryptoとは国際暗号学会(IACR)が30年~40年前から毎年開催している会議で、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で開催されています。暗号研究に関する会議として世界的に見て規模も大きく、主要な国際会議です。

遡ること2017年、カルダノのオリジナルのウロボロス・プロトコル「ウロボロス・クラシック」を最初にロールアウトしたのがこの会議でした。私たちは今回、カルダノ・プロジェクトがゆっくりと、しかし着実に遂げてきた進歩や、「Proof of Useful Work(PoUW)」について発表を行う予定です。

Crypto 2022の直前にラスベガスで開催されるDefconに参加してきました。Defconはブラック・ハッカーやホワイト・ハッカー、その他あらゆるハッカーが一同に会してセキュリティーについて話し合う世界最大級のハッカー会議です。今回はコロナが流行して以降初めての参加でした。興味深い発表がいくつかありました。ただ、参加して残念に思った事は、全体としてまとまりのない会議で、流れを掴むことが難しかったことです。また、リモートでの発表が多かったです。コロナの影響がまだ強いことを感じました。

とはいえ、暗号技術について話し合う理論的な会議(Crypto)と情報セキュリティーの会議(Defcon)が混在しているのは良いことだと思いました。Defconでは、エリート暗号学者達と実際に会って話をし、彼らが今年の後半にどんな構想を立てているのかを知ることができたのは嬉しい収穫でした。Cryptoではどんなクールな発表があるのか楽しみですし、親しい友人や新しい顔ぶれに会うのも楽しみです。

私の動向を追っている方はご存じでしょうが、私は最近国内外を問わず色々な所に出掛けています。こんな時にインターネットを覗くと、面白いことに、必ずと言っていいほどどこかの誰かがカルダノ・プロジェクトが保留になっていると批判しています。従業員が全員で休暇を取っているように思う人がいるようです。そんな訳ありません。700人もの従業員がいるのです。このような大きな組織では人は平行して物事を進めています。

バージョン1.35.3がリリースされました。テストが進められていますが、状況としてはかなり良いと言えます。おそらく、このノードでVasilハードフォークを迎えることになります。何度も言っているように、Vasilハードフォークはカルダノの歴史上最も困難な作業です。なぜなら、このアップデートは多くの異なるものに対応しなければならないからです。新機能の数々。CIPプロセスに厳密に従うこと。多くのコンセンサス・Plutus 関連のアップグレード。200以上の取引所でのアップグレード。Dappsが正常に動作することの確認。

8月は生産的な月で、9月もそうなるでしょう。インプット・エンドーザーに関するサミットを開催する予定です。Mithrilや拡張UTXOといったカルダノならではのユニークな機能に関するニュースも届けることができるかもしれません。

また、私達はスタンフォード大学で暗号通貨と暗号技術の研究所を開設し、DeFiプロトコルやコンセンサスなど、様々な暗号通貨の分野の研究をしています。研究所の開設は8月29日の予定です。この件については、詳細を今月末にお知らせする予定です。

どこよりも、親しみやすい説明で。

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