こんにちは!Aichi/Tokai Stake Poolのbeyondstandardです!
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はじめに
みなさん、Fund3のCatalyst投票はしましたか?
私は投票をすると少しだけADAがもらえるので、何となく投票はアプリを使ってやってみましたが、正直なところあまりCatalystの全体像が分かってなかったんですよね。
でも、Catalystは投票のためだけにあるのではありません。Cardanoの価値を上げるために、目標の実現に向けて丁寧で慎重な議論を交わしています。今のところ日本の方はあまり投稿されていないように感じますが、「アイデアを出すこと」も「議論すること」も、大きなCardanoへの貢献になると思います。
Cardanoの価値を上げるために、あなたもぜひ議論をしたり、自分のアイデアを投稿したりしてみませんか?IdeaScale(Catalyst議論の場)の登録はこちらのウェブサイトから行えます。
私は今回、少しだけアイデアの投稿してみましたのでその体験談を書きます。ぜひみなさんに、この記事でCatalystを身近に感じてもらえるようになってもらったら幸いです。
Catalyst投票の一連の流れ
投票するなら簡単ですが、アイデアが完成するまでにはいくつかの段階があります。
項目 | 詳細 |
インサイト共有 | まず意見を言います。この段階では正式な提出ではないです。アイデアを他の人に聞いてもらい、コミュニティからアドバイスをもらいます。 |
提案を提出する | この段階で、提案が提出され、コミュニティがフィードバックを提供し始めます。 |
リファイン | この段階で、コミュニティメンバーは提案にフィードバックを提供し、提案の進化を支援します。 |
ファイナライズ | この段階では、アイデアチームは、アイデアに関する追加の詳細を提供するように求められます。質問に答え、アイデアを洗い流して、実装の提案に絞り込みます。 |
評価する | この段階では、アイデアはコミュニティの専門家によって評価されます。評価者は、指定された一連の基準に基づいてアイデアを評価し、最も可能性の高いアイデアを明らかにします。 |
Q&Aを評価する | この段階では、評価はベテランのコミュニティアドバイザーによってレビューされます。 |
ガバナンスフェーズ | ここで投票が行われます。有権者は提案のメリットについて話し合い、提案者に質問を投げかけます。 |
アーカイブ | 終わったアイデアはアーカイブされ、保存されます。 |
アイデア投稿の分類
「アイデアを投稿」と言っても、いろいろなアイデアを同じスレッドにしてしまうと多種多様なアイデアが混在してしまいます。Catalystでは、アイデアの分類がされており、各提案者はどこかの項目を選び提案します。以下に一例を載せます(Fund4の場合)。
開発者エコシステム…Cardanoのアプリ開発者を増やすためのアイデア
Dappsと統合…Cardanoプラットフォームを用いたアプリのアイデア
分散型意思決定…投票する人数を増やすためのアイデア
ウェブサイトは機械翻訳で書かれているのか、若干意味が分かりづらいです。おそらく、これがCatalystが難しいイメージを持たれる原因かと思います。しかし、上の囲み枠のように、アイデアは分類されていることに気づくと、あなたの興味のあるアイデアや投稿したいアイデアに少し近づけますね。
例えば、上記画像の「開発者エコシステム」をのぞいてみましょう。画像の順番にクリックします。
すると、それまでに投稿されたアイデア一覧を見ることができます。
アイデアの一例
Fund4の「開発者エコシステムコーナー」におけるアイデアの一例になります。
良く分からない人は機械翻訳してみましょう。ある程度は分かります。
「他のエコシステムの開発者が、自分のプロジェクトをCardanoに移行するために必要な移行ガイドを提供する必要があります。例えば、Ethereumの開発者がgethやweb3.jsを使ったウェブサイトやアプリをSolidityのスマートコントラクトに戻した場合、それをすべてCardanoのエコシステムに移植することがいかに「迅速かつ容易」であるかを参照できる場所が必要です。」
なるほど。他のプラットフォームを使っている人がCardanoに移行する際のガイダンスを作れば、開発者が増えるのでは?というアイデアのようです。これいいですね。
次はFund5の「Dappsと統合」の一例です。どんなアプリのアイデアがあるのかな…
「ADAと呼ばれる世界で、初のモバイルクラシックファンタジーMMORPGゲームを構築すること。モバイル環境でのブロックチェーン技術とNFTの組み合わせ、3つのPhaseによるモジュール式の開発戦略、プレセール、NFTマーケットプレイス、AndroidとiOS用のネイティブアプリ。ウェブサイトWIP: www.ada-quest.com」
ADAクエスト!?なんかすごそうなテーマです。イーサリアムのプラットフォームではイーサリアムを獲得したり売ったりするゲームアプリがあるようですが、そのCardanoバージョンのようです!楽しそうです。私なら本業を忘れてやりこんでしまいそうです?せっかくなのでURLも載せました。
このような例があります。時間はかかりますが、深く見ていると面白そうなアイデアがいくつもあります。
いいと思ったら、赤枠の部分をクリックすると拍手を送れます。Twitterにおける「いいね」のようなものですね。「The Quest for ADA」はすでに53いいねをもらっているようです。
また、気になったアイデアにコメントを付けることも可能です。
「インサイト共有」では、「たくさんアイデアを出してね!他の人もどんどん意見を出して、提案者の考えがより明確・精選されるようにしましょう!」という段階で、コミュニティの方々にアドバイスをもらうことができます。
アイデアを投稿してみた
今回私がアイデアを出したかったのは、「報酬の一部を自動で法定通貨に変換するアプリ」です。今回は、アプリの話なので「Dappsと統合」コーナーで投稿してみました。どうなるのか不安ばっかりです?
(日本語訳)報酬の自動変換
暗号資産は価値が上下することが多いので、報酬の一部を売って独自の通貨にしたいという人もいると思います。そこで、エポックごとについてくる報酬の一部をDaedalusWalletやYoroiWalletで自動的に取引所に送り、自国の通貨に変えてくれるDappsがあってもいいと思います。法定通貨で持っていると、リスクが減るだけでなく、税金を払うときにも便利かもしれません。
つたない機械翻訳の文章ですが、イメージは伝わるはずです!しばらく待ってみると、コメントをいただきました。やりとりが長いので、画像は一部カットをしております。イメージだけご理解ください。
(要約)
Matthias「これは、現状のウォレットの機能要求のようですね。正直なところ、私はステーキングで報酬をもらっていないので、よく分かりません。」
beyondstandard「例えば報酬の半分を自国の法定通貨に交換していけるといいです。」
Matthias「法定通貨は難しいかもしれないが、ステーブルコインへの交換なら簡単のはずです。」
beyondstandard「それいいですね!」
Matthias「いろいろな条件でステーブルコインへの交換はできると思います。他のアイデアですが、RAYWalletはこれに当てはまりますか?」
ということで、さっそくRAYWalletを調べてみました。以下は「提案を提出する」のフェーズのアイデアです。
どうやら、Cardanoの多機能ウォレットの開発を目指しているようです。開発者のRAY Networkさんは、javascriptアプリケーションの開発に豊富な経験を持つソフトウェア開発会社です。資金の送受信、ステーキング、新規トークンの作成、NFTマーケットプレースの展開など、多くの機能を持つようです。以下のリンクはデモサイトのURLです。
Cardano ADA Advanced Light Wallet for Cardano Blockchain Platform. All about ADA finances (DeFi) in one place.
私はしがないSPOですので、開発技術には疎いのですが、こちらの企業にコメントで要望を出してみました。
(要約)
beyondstandard「非常に良いアイデアを持った新しいウォレットだと思います。ステーキング機能が追加されたら、ステーブルコインへの自動変換をしてほしいです。」
RAY Network「スマートコントラクトでこれを行うことは可能でしょうし、USDCがカルダノのブロックチェーンに来れば可能でしょう。アイデアをありがとうございます!考えてみます」
報酬をもらうたびに、いちいち「ウォレット送金&海外取引所売買&国内取引所に送金」をするのは面倒なので、要望が通ると嬉しいです!
このような感じでCatalystは進み、アイデアが練られていくのですね。私の今回のアクションはここまでですが、以後「リファイン」「ファイナライズ」「評価する」…と続き、最後は投票になります。投票はDaedalusまたはYoroiで有権者登録を行い、CatalystVotingアプリで行うことができます。
注意点
各フェーズの期限に注意
各フェーズの期限には注意しましょう。例えばFund5では
「インサイト共有」…2021年4月8日まで
「提案の提出」…2021年4月15日まで
「リファイン」…2021年4月22日まで
のように、1週間刻みになっています。もたもたしていると乗り遅れてしまいます。また、Catalystに登録していると締め切りのメールが届くようになりますので、こまめにメールを見て投稿を忘れないようにしましょう。
Catalystは一種のSNSである
Catalystは匿名で投稿でき、不特定多数の人とつながりを持つことができます。Cardanoを発展させるために頭をひねってより良いアイデアを出すために、ルールとマナーを守って提案しましょう。
私は機械翻訳でやりとりできました(ayachanに頼めば良かったのですが、通常の翻訳でも結構時間とエネルギーを使うようで、頼みにくかったのです)。きちんと礼儀正しくやりとりすれば、日本だけでなく世界中の人があなたを応援してくれます!また、あなたのアイデアを見て誰かがより良い提案をするかもしれません。
おわりに
今回は、初めてCatalystを使ってインサイト共有を投稿してみました。アイデアを投稿するだけなら無料でできますし、世界中の人がより良いアプリを作るためにアドバイスをしてくださいます。今回の記事で、「Catalystに登録してみようかな…」と思う人が少しでも現れたら嬉しいです。
ただ、英語がベースなので日本人には受け入れがたいのも確かです。特にスマホだと自動翻訳しにくいです。IOHK開発チームに要望は出した(https://twitter.com/_beyondstandard/status/1373550202372591619?s=20)ので、期待しましょう!
こういった言語の壁もあり、有権者にとってはアイデアを見て投票することだけで精一杯かもしれません。しかし、実際はこのような流れを経てより良いアイデアが作られています。多くの方が頭と時間を使って練られたアイデアなんですね。
ぜひみなさんでCatalystを盛り上げていきましょう!
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