AMA by World Mobile CEO ミッキー・ワトキンス
皆さん、こんにちは。司会を務めるミッキー・ワトキンスです。本日は3人のゲストをお迎えしています。アンドリューさんから順番に自己紹介をお願いします。
3人のゲストについて
アンドリュー・ソーパー(Andrew Soper)
World Mobile COO(最高執行責任者)です。ケニア出身でタンザニアに長く住んでいました。ミッキーとは大学で知り合いました。
RJ(RJ Katunda)
タンザニア出身で現在はザンジバルにいます。World Mobileの創始メンバーの一人です。現地でネットワークの構築をしています。
ジョン・オコナー(John O’Connor)
IOHKのアフリカ事業担当ディレクターです。今日はRealFiの最新情報などをお話しします。
ゲストの皆さん、自己紹介をありがとうございました。まずは私からWorld Mobileプロジェクトの進捗状況を簡単にお伝えします。先日私と仲間でドバイに行ってきました。ドバイでは非常に有意義なミーティングを行えました。また、最近Discordを開設したので参加をお待ちしています。ロードマップとEarth Nodeの仕様も発表しました。これは私達とコミュニティにとってかなりエキサイティングなことだと思います。以上が主なアップデートです。
※ロードマップは以下のリンクをクリック。Earth Nodeの仕様はこちら。
Technical documentation of the World Mobile Chain. Specifications and instructions for customers, node operators, and any other stakeholder interested in the inner workings of the first blockchain-based hybrid telecommunications network.
予告です。明日、明後日、来週にエキサイティングなニュースを届ける予定です。楽しみにしていてください。それではさっそく質問に移ります。
Q. オコナーさん。RealFiのローンチはいつですか?
A. RealFiが最初の一歩を踏むのは実は来週です。来週から私達独自のバランスシートを元にケニアの中小企業に運転資金として小額の融資の提供を始めます。
Q. RJさん。世界銀行が2019年に発行した資料によると、タンザニアで電力にアクセス可能な人口は全体の38%だそうです。タンザニアにおけるAir Nodeの必要性はどれほど大きいのでしょうか?
A. 私達がタンザニアで展開しているモデルはAir Nodeを太陽光発電に接続し太陽電池も備えています。これらを組み合わせることで常に余剰の電力が確保されます。余剰の電力があるおかげで、人々は電力を携帯電話とその関連デバイスの充電以外に利用できます。例えば、テレビを充電してサッカー観戦ができたりするでしょう。
Q. RJさん。アフリカの国々で蔓延している政府内の汚職や不安定な国内情勢が心配でアフリカへの投資を躊躇している人達がいるようです。あなたから不安を解消するアドバイスをお願いします。
A. アフリカを題材にしたテレビ番組や映画を見る機会を減らしてみてください。フィクションをそのまま受け取らないことです。できることなら、飛行機に飛び乗ってアフリカに来て現地のリアルな姿を見て不安を解消させて欲しいです。
Q. アンドリューさん。Air Nodeを立ち上げたいと希望する現地の人々はどのような融資やサポート、トレーニングが受けられるのですか?参入障壁はありますか?
A. 資金調達についてです。私達はTGEを実施し、シェアリングエコノミーをスタートさせました。今は私達がAir Nodeに資金を提供しています。しかし、私達はAir Nodeオペレーターが自分で資金を調達するためのプロセスや仕組みを整えるために一生懸命努力をしています。プロセスや仕組みが整い次第ネットワークに組み込むつもりです。それが実現すればマイクロファイナンスの可能性が出てきます。将来的に融資するのは私達ではありません。マイクロファイナンス機関やWorld Mobileの提携パートナーがサービスを提供することになります。
次に参入障壁についてです。参入障壁はコミュニティにノードを設置する共有経済プラットフォームを敷くことで完全に取り除くことができます。私達はすでに優秀で有能なパートナーを見つけています。ザンジバルの教育省と協定を結び、教育省が建設した学校や教育拠点に接続を提供しています。学校はシェアリングエコノミーによりノードを経由して得られる収益の一部を得ることができます。その結果、学校内での投資が可能になります。本やスクールバスの購入、校舎の改築などに投資されるかもしれません。同時に、私達が作るこれらのハブは基本的に地域社会が接続性を得るためのセンターとなります。例えば、これらのハブは地域社会の十分な教育プロセスを踏めなかった大人のための時間外学習センターとして利用することができます。このように、学校が収入を得るだけでなく、学校を取り巻く地域社会を支援するためのさまざまな仕組みがあります。これが参入障壁を打破するための基本的なコツです。
Q. RJさん。ザンジバルの次のプロジェクト計画を教えてください。
A. まず、ケニアとタンザニア本土に展開していきます。ナイジェリアでもすぐに事業を開始したいと考えています。南アフリカ、モザンビーク、ボツワナ、ジャマイカなども視野に入れています。私達が重要視しているのはプロセスです。シェアリングエコノミーを正しく理解していなければ半年後、数年後に戻って修正しなければなりません。そうならないために、プロジェクトを展開する地域の規模に応じたプロセスを構築し、すべてを始めから正しく処理していくことが大切だと考えています。だからこそ、ザンジバルは非常に重要な場所です。ザンジバルで成功すれば、その後20ヵ国でも一斉に開拓することができます。一晩で100万人、200万人の顧客をネットワークに取り込むことだってできるでしょう。
さて、今回のAMAはこの辺りで終わりにしたいと思います。質問をくださった方、どうもありがとうございました。素晴らしい夜でした。また次の機会にお会いしましょう。
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