暗号通貨規制の将来 – 下院の公聴会での質疑応答

チャールズ:
皆さん、今日はこのような場に出席の機会を頂きありがとうございました。今読み上げた証言はあくまで私個人の意見です。暗号通貨市場全体の意見を代表して述べたものではありません。私は今後アメリカ議会で暗号通貨規制の将来についての議論が活発に行われ、議会と私達の業界が実りある継続的な話ができることを望んでいます。私は皆が協力して議論を続ければ素晴らしい結果を達成できると信じています。それでは、質問をお願いします。お答えするのが楽しみです。

議会:
特定の暗号通貨をコモディティ(商品)として規制する場合、デメリットはないのでしょうか?

チャールズ:
暗号通貨市場に身を置く人間が重視しているのは「透明性」です。先ほどから開示制度などについて熱心に議論をされていらっしゃいますが、私は聞いていてちょっとおかしいなと思いました。暗号通貨ほど透明性の高い金融資産は他にありません。ビットコインを例に挙げると、2009年1月3日に発生した最初の取引からすべての取引がブロックチェーンに記録されているため、遡って見ることができます。

私は「理解のしやすさ」が最も重要だと思います。ブロックチェーン技術は急速に発展しています。NFTのような新機能(新商品)をCFTC(米商品先物取引委員会)のような既存の機関に規制させるのは限界があります。相手は1億人規模のグローバルな市場なのですから。商品として規制するべきかとか、どの機関が規制を担当するのが適切かなんてことを話し合うのは的を得ていません。

アメリカの暗号通貨業界は「グローバルに機能するツール(規制)」です。グローバルな視点で対話をしましょう。そうすれば、アメリカがグローバル市場で競争力を維持できる合理的な妥協点に収束させることができるでしょうし、業界が納得のいく規制案も生まれるはずです。

議会:
暗号通貨の関係者によく言われるのが、CFTCがこの分野を取り締まるのに適任だという事です。CFTCが規制を担うことになった場合、必要な優先順位はありますか?あるとすれば、どのようなものでしょうか?

チャールズ:
私は規制の専門家ではないですがお答えしましう。この商品(暗号通貨)は本質的に分散型です。ですから、どこに優先順位を置くかは問題ではありません。優先順位ではなく「効能」の問題です。今後12カ月から24カ月の間にできる最も効果的なことは、議会の皆さんが「分散化とは何か」、「分散化を生み出す要因は何か」をきちんと理解することだと思います。

議会:
現在複数の国で国主導のCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行が推進されています。アルゴリズムは正しく扱われないと非常に危険です。使い方次第では人々の言論の自由を制限したりすることができてしまうからです。この点に関して考えをお聞かせください。

チャールズ:
そのご指摘にはこれ以上ないほど同意します。私はいくつかのCBDCの提案に懸念を抱いています。私は暗号通貨はオープンソースのプロセスで構築され、透明性が高く、誰もが平等に利用できるものでなければならないと考えています。私達には中央集権的な政府機関や中央銀行を作るという目的はありません。お互いに会ったこともない何百万人もの暗号通貨ユーザーが世界中から自発的に集まり、新しい経済を築き上げました。何兆円もの価値のある新しい経済です。これが暗号通貨のパワーです。

心に残る翻訳を目指しています

この記事が気に入りましたら、ステーキングの委任はぜひAichi/Tokai Stake Poolへお願いします。
1ADAからでもOKです!励みになります。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP