Vasilハードフォークの最新情報、現状報告

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2022年6月20日です。IOHK(カルダノ)がVasil upgrade – The State of Playというタイトルでブログ記事を出しました。今回はそのブログ記事に私個人のコメントを追加したと思い動画を撮影することにしました。

Vasilハードフォークの準備は「フリック・コンプリート」という目標にかなり近づいてきました。フリック・コンプリートというのは、スイッチをオンにしてもおそらく大丈夫な状態だという意味です。ノードに目立った欠陥も無く、修正が必要なバグも7つしかありません。コアな要素は完成しているのです。このような状態にも関わらず、メインネットへのハードフォークを7月の最終週に延期した理由は大きく2つあります。

1つ目です。Terra(LUNA)が崩壊した後、私は多くのエンジニアに物事を1度ではなく3度繰り返してチェックするよう指示を出しました。Plutusを扱うチームにはテストが追加されました。通常のハードフォークで行う以上のQA作業(品質保証作業)も追加されました。

2つ目です。コンセンサスが終わった後、私達カルダノは多くの人から連絡を受けました。主にDapps開発者です。彼らはあと数週間長くテストネットで作業をしたいと要望を出してきました。私はこの要望は受け入れるべきだと思いました。なぜなら、Vasilハードフォークは一般的なカルダノユーザー向けのハードフォークではなく、Dapps開発者向けであるからです。

VasilハードフォークがDapps開発者向けのハードフォークである以上、開発されているDappsがメインネット環境でもテストネットの時と同じように動作するようにしなければなりません。昨年の9月にAlonzoハードフォークを迎えた時に比べ、カルダノ・エコシステムが抱えるコミュニティ・プログラムやプロジェクトの量はるかに多いです。メインネットへの移行にもう少し時間がかかることは残念なことです。しかし、プロジェクトの複雑さに対応すること、統合やサードパーティとの連携などを上手く機能させることは非常に重要です。なぜなら、私達はネットワークの強化、コンセンサスの強化を目指しているからです。

今回のVasilハードフォークには沢山の要素があります。パイプライン化、Plutus言語の大幅な変更、Dパラメータの削除などです。その点では、このハードフォークはカルダノ史上最大規模であり、最も重要なものだと言えます。

7月はすぐそこです。数週間の延期でエコシステムの成長が減速することはりません。今後、カルダノは真のオープンソースプロジェクトに変化していきます。多くの人が参加できるメンバーベースの仕組みが構築されれば、分散化がリーダーシップを発揮するようになります。

私達を批判する人達に私は聞きたいです。「あなた達は暗号通貨業界に壊滅的なリスクをもたらす以外に最近何をしたのか?」と。私が下院で受ける質問は大体予想できます。Terra(LUNA)の崩壊、ハッキング、欠陥のあるDeFiプロトコルについてなどです。私が提唱するプロトコルを厳しく批判する人達は、今まさに崩壊しているプロトコル(既存の経済システム)の最大の支持者です。しかし、彼らはその事実を棚に上げ、自分達に何の落ち度もないように振舞っています。

一方、私達カルダノはエコシステムとして同じ主張、同じ行動を貫いています。私達が書いてきたコードの一行一行には計り知れない情熱と愛が込められています。カルダノは単なる製品ではありません。哲学であり、生き方であり、個人の生き甲斐です。カルダノの開発者は、自分達の取り組みが何百万人、もしくはそれ以上の人々の生活に影響を与え、変えていくのだという信念を持っています。そして、私たちと一緒に働く人達もこの信念を真剣に受け止めてくれています。

来月はとてもエキサイティングな月になりそうです。これからの数週間はエキサイティングな瞬間を迎えるための重要な準備期間です。皆さん一人ひとりはカルダノを次のレベルに引き上げるための一員です。

どこよりも、親しみやすい説明で。

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