2022/10/25 CARDANO UPDATE! Charles Hoskinson Rare Bloom Key Note

チャールズ・ホスキンソン基調演説 in Rare Bloom

※Rare BloomとはCardanoチェーンに特化したイベントで、2022年10月14～15日にアメリカ・コロラド州で行われました。ウェブサイトはこちら

皆さん、今日はお集まり頂きありがとうございます。地元出身の方、遠方からきてくださった方、ライブ中継をご覧になっている方、全員にお礼を言いたいです。

私はCNFTConという別のコミュニティ・イベントをはしごしてきました。カルダノをゴースト・チェーンと呼ぶ人達にイベントの盛り上がりを見せてやりたいです。ゴースト・チェーンにしては凄すぎます。ゴーストっぽさのかけらもありませんでした。

カルダノのエコシステムは大きく成長し、私が全てのイベントを把握し参加するのは不可能になりました。今やカルダノの運命はコミュニティが握っています。この部屋には、開発者、SPO、NFTプロジェクト発案者、ポッドキャスト運営者、コード・ライターなど様々な人達がいます。そして、皆さんは「哲学と解決策」で結びついています。哲学とは、分散化、セキュリティ、根拠に基づくソフトウェア開発、ピアレビューなどです。解決策とは皆さんがここにいる理由です。世界を変えるために実際に何かをすることです。

コミュニティ・イベントは私達が一緒に築いたエコシステムの現在のリーダーと未来のリーダーが集まる場所です。来年はメンバーベース組織（MBO: Member based Organization）が立ち上げられます。MBOの役割はコミュニティ全体の意見を統一することです。そうすることで皆が1つのグループとして話し合い、最善の決定を下すことができるようになります。

この世に完璧な人間なんていません。誰しもが時には人を感動させ、時には人を失望させるものです。人が一人で何でもできるのなら分散化は必要ありません。そうではないから分散化が必要なのです。一人ではできなくても1つのコミュニティとしてならできる。お互いを高め合う相互依存は暗号通貨エコシステムの鍵であり、私達が勝つための手段です。

分散化を強くするのは多様性です。私達は11月18日にスコットランドで「エジンバラ分散化インデックス（分散化をの度合いを表す指標）」の概要を発表する予定です。ビットコインからスタートして色々なコインを測定します。分散化を測定しようと決めたのは、測定方法がないがために業界のあちこちで「私達は分散型だ」と主張する声にうんざりしたからです。分散化インデックスはCFTC（米商品先物取引委員会）やその他の機関から証券と商品の違いを判断する好材料だと評価されています。

私は優れたガバナンスがカルダノと他のブロックチェーン企業との重要な差別化要因だと考えています。IOHKの今後の役割は何ですか？エコシステムから去るのか？留まるのか？これらは私達がよく聞かれる質問です。答えは「皆さんの選択に委ねられている」です。私の希望は留まりたいです。私達にはエコシステムもっともっと貢献できることがあると思うからです。IOHKが間もなく発売するLaceウォレットは10億人のユーザーを獲得する力を秘めている製品です。

2023年はカルダノの歴史上最も忙しく、最も興味深い年になるでしょう。真の成長を最大限にお見せできると思います。カルダノの長期的な目標は暗号通貨業界のナンバーワンです。私はカルダノは世界最大の暗号通貨、かつ世界最大のブロックチェーン・エコシステムになると信じています。その能力があります。

成功はADAの価格や単なる人口ではなく、コミュニティの性格によって測られます。私達は「もっとうまくやれるはずだ」という信念のもとに団結した世界一大きな家族のようなものです。もし背を向け合うようなことがあれば、私達は自らを傷つけるだけだということを理解しなければなりません。これが今日お集まり頂いた皆さんに最後に伝えたいことです。