ArdanaとOrbisのプロジェクト停止について

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。荒野のワイオミング州から生放送でお届けしています。今回の動画は主にここ数日ArdanaとOrbisに起こっている事についてお話しします。

ArdanaとOrbisというカルダノベースのプロジェクトが資金難を理由に事業を停止したようです。これはあくまでTwitterの情報で正確かは断言できませんが、見たところ、この2つのプロジェクトは投資してくれた人達に約束した成果を発揮することができなくなるほど縮小してしまったようです。

私はCFundを通じてWingRidersやSundaeSwapなどあらゆるプロジェクトに投資をしています。ArdanaとOrbisにももちろんそれなりの額を投資していたのでこれらのプロジェクトの業績は私にも影響を与えます。だた、私が信じられなく不愉快に感じたのは自分の投資先が赤字だということではありません。これらのプロジェクトのリーダー達が失敗をCardanoのせいにしているように見えることです。

ArdanaとOrbisの失敗は決してカルダノのプラットフォームの問題ではありません。リーダーシップの問題です。CFundがArdanaとOrbisが問題を抱えていることを把握したのは皆さんと同じ時期、つまりTwitterだったそうです。私はこの事実を聞いてさらに不愉快になりました。分散型エコシステムとはより良いものを作るための皆の努力の集合体です。IOHKやEmergoといった単一の組織がエコシステムを仕切って運営しているかのように情報発信するのは間違っています。

カルダノは1200個以上のプロジェクトが構築され、100個以上が何らかの形でローンチしている非常に強力なエコシステムです。私は創造力に富む多くの開発者達がカルダノのプラットフォームを選びプロジェクトを構築しようとしていることを嬉しく思っています。優秀な開発者達が一生懸命働いていることに感謝しています。彼らの努力を考えると今回の件でメディアが「Cardanoは死んだ」とか「FTXと同じようなものだ」と言い出すなら耐えられません。

現実的な話をすると、ベンチャーキャピタル(VC)や新しいプロジェクトは80%~90%の確率で失敗します。現在Cardanoのプラットフォーム上にある約1200個のプロジェクトで24ヵ月から36ヵ月後まで生き残っているのは僅かです。800個~900個のプロジェクトは何かに行き詰まり消滅してしまうでしょう。しかし、これは新しい試みの本質であり自然なことです。どんなに良いアイデアでも、どんなに優れた技術であっても失敗することはあります。

今回の件で私達Cardanoのエコシステムが学んだことは、あるプロジェクトがCatalyst、ISPO、IOHK、Cardano財団の助成金、VC資金を集めてCardanoベースに構築されるとなった場合、コミュニティとして十分なデューデリジェンス(投資を行うにあたって、投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査すること)と説明責任をプロジェクト・リーダーに求める必要があるということです。そして、公的信頼を得る立場にあるプロジェクトのリーダーはコミュニティに責任あるレポートを行う必要があるということです。

リーダーは定期的にコミュニティと関わり、開発状況の報告をしっかりと行い、抱えているトラブルや問題があれば正直に打ち明け、意欲的にコミュニティと協力して問題の改善に努めるべきです。ArdanaとOrbisのように資金調達の問題を抱えてたとしても、コミュニティと協力することで問題を解決できる可能性があります。

全てのプロジェクトのリーダーにお願いがあります。大切な報告はTwitterで世界中に知られる前にまずは投資家に知らせてください。私はArdanaとOrbisの失敗の最初の連絡を個人的にではなくTwitterから受けた事に深く失望しています。プロジェクトに期待して信頼(資金)を与えてくれた人々に対する振る舞いを今一度見直して頂きたいです。

どこよりも、親しみやすい説明で。

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