ロードマップ&ガバナンスを語る
みなさん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。いつも暖かいコロラドから生放送でお届けしています。今日は2022年6月30日です。今回の動画では2022年末までにカルダノで何が起こるかについて、画面をシェアしながらお話ししたいと思います。
皆さんご存知の通り、Vasilハードフォークの準備は現在進行中です。テストネット・ハードフォークは7月4日に行われる予定です。新ノード、バージョン1.35.0へのアップグレートも開始されます。いくつかの必要な作業が完了したらメインネットへ移行します。メインネット・ハードフォークを迎えるのは7月末の予定です。Vasilハードフォークについては、過去に類を見ない膨大なテスト時間を要していて、カルダノのハードフォークの中で最も複雑です。
Vasilハードフォークの後は何が起こるかという疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?実は4つの開発が同時に進行しています。1つ目はShellyのクリーンアップです。Shellyのクリーンアップとは、分散委任やプロキシ・キー、P2P、ウロボロスジェネシス(Ouroboros Genesis)を指します。
2つ目はGoguenに関わるクリーンアップです。Vasilは最初のGoguenクリーンアップ・ハードフォークです。基本的に、たくさんの新機能が追加されると理解していただけたら良いと思います。例えば、PAB(Plutus アプリケーション・バックエンド:スマコンが大幅に開発しやすくライブラリ)、言語の最適化です。これに加えて、コミュニティからリクエストされているたくさんのクールな機能です。
3つ目はBasho関連です。このカテゴリーに入るのがサイドチェーン、Mithril、インプット・エンドーサです。サイドチェーンは8月頃に論文の発表を控えています。Mithrilはチームが2週間のペースでリリースしているところを見る限り、開発は非常に順調に進んでいます。現在、6か7スプリント目です。さらに、今年の夏はインプット・エンドーサの公式文書と仕様作成に取り組みます。これはMithrilと拡張UTXOに大きく依存することになるでしょう。Hydraは真のスケーラビリティのスターティングポイントです。HydraはDapps開発のアクセレーターであり、マイクロ・トランゼクションの要です。
4つ目はVoltaireです。Catalystは間もなく投票センターができることになっていて、投票者の数が大幅に増える見込みです。Catalystをどのようにメインネットにリンクさせるかも議論されています。
プロトコル・ガバナンスについての質問にも答えておきます。プロトコル・ガバナンスとは、プロトコルの構築やプロトコルの更新について話すときに考えるべきことです。例えば、ハードフォーク・コンビネーターの開始、パラメータの変更、CIPプロセス、Treasury の管理です。
カルダノはEmergo、カルダノ財団、IOHKの三者構造になっています。それぞれの機関がガバナンス、エコシステムの成長、技術的な事柄を担当しています。当初はこの構造で上手くいくと思っていましたが、現在三者間で多くの行き違いと問題があります。この構造は完璧ではなかったということです。
私は7年前から実力主義の会員制の組織(委員会)を作りたいと考えていました。そして「二院制」に移行したいと考えています。二院制とは、実力主義の会員制の委員会が提案(CIPを書く)し、ADAホルダーが投票するというものです。実力主義の会員制とは実力に基づく仕事を意味します。簡単にいうと、お金(資金)を払うか働くかです。
今から9月までの間に会員制委員会のサインアップ専用ウェブサイトを立ち上げる予定です。委員会のメンバーになりたい人は誰でも登録できます。登録した人は、委員会に会費を払うか、委員会に何らかの仕事を提供するか、あるいはその両方を行うことが求められます。
私はカルダノのために働く人を増やす必要があるとも考えています。3人~5人のコミュニティメンバーにカルダノ専属のCIP執筆者になってもらいたいです。また、10人~15人のエンジニアにカルダノのためにフルタイムで働いてもらいたいです。仕事はどんどん増えています。我こそはと思う人は立候補してください。
さて、ここまで聞いてくださった皆さん、本当にありがとうございました。また近いうちにお会いしましょう。
コメント