Terra (LUNAコイン)大暴落について(Twitterマイスペース)

LUNAコインの暴落は被害に遭った人々にとって地獄のように恐ろしい出来事だったでしょう。一晩で300億ドル以上ものお金が消えてしまったのですから。これは「もう終わったことだから前に進もう」と簡単に済ませられるものではなく、今後数ヶ月から数年に渡る影響を伴います。

LUNAコインは暗号通貨業界の抱える「不都合な真実」を明るみに出しました。実に嫌なことではありますが、この業界には非常に裕福で強力なインサイダー達が存在します。彼らはクラブのようなものを作っていて、お互いの仕事を後押ししたり、投資し合ったりしています。彼らは2段階の取引から利益を得ます。市場で得る取引からと業界のインサイダーとして行った取引からです。メインストリーム(個人投資家)がどのような価格帯で購入しようとも、ひとたびモーメンタム(相場)が勢いづけば莫大な利益が入る仕組みです。

インサイダー達は特定のプロジェクトを、「このプロジェクトは史上最高だ。成長スピードは信じられなく早い。リスクはありません。絶対に損はさせません。賢い我々が言っているのですから。」と言って紹介します。時にはメディアに出て有名な本を書いた著名なジャーナリストのインタビューを受け、満面の笑みでいかに自分が賢いかを語ります。このようなパフォーマンスを見せられたメインストリームは「この人達は全てを理解しているのだな。」と信じて投資を決めてしまいます。

Terraを含めこの業界にあるプロトコルはまだまだ若いです。プロジェクト・チームが自分達のプロトコルは完全に自動化され、人間の介入を必要としない優れたバージョンだと言ったとしても、実際にはそんなことはないと分かっています。ですから、彼らは人間の介入を密かに組み込むのです。この点では、基本的に彼らは中央銀行と変わらないし、既存の金融システムと変わりません。

市場で一番乗りをしようというインセンティブは危険です。しかし、業界にセキュリティの質、プロトコル工学、テストに関する基準がない。自主規制ができず、メインとなる利用層が損をしている状況は業界として健康とは言えません。私は業界が団結して明確な解決策を見つけなければならないと思います。

私の立場から言えることは、プロジェクトのローンチには標準化、適切なプロトコル設計、長期のベータテストおよびテストネットが必要だということです。消費者保護とサービスに対するガイドラインの導入も必要です。さらに、物事を適切に測定することも必要です。特に分散化の度合いです。誰がシステムをコントロールし、誰がコントロールしないかを前もって理解してもらうことが必要です。

LUNAコインの件で今後規制が行われることになります。いつ、どのような規制が通り、それがどの程度普及するかは分かりません。私は規制が通ることについてあまり楽観視していませんでしたが、少なくともステーブルコイン側で規制が来る可能性が出てきています。ちなみに、その規制は暗号資産業界にとって良いものではなさそうです。

「注意した方がいいコインは何ですか?」とよく聞かれます。この手の質問には私はよほどのことがない限り公の場での発言を控えています。皆さんにアドバイスできることがあるとすれば、プロトコルがどのような過程を経て作られたかを見ることです。例えば、そのプロトコルは十分なテストネット期間と慎重な開発から生まれたものなのか?論文はあるのか?論文は査読が付いているのか?などです。

私は科学に忠実であり続けたいです。私はカルダノを通して皆さんに「対照的なもの」を見せたいと思っています。

どこよりも、親しみやすい説明で。

この記事が気に入りましたら、ステーキングの委任はぜひAichi/Tokai Stake Poolへお願いします。
1ADAからでもOKです!励みになります。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP