AMA by World Mobile CEO ミッキー・ワトキンス

皆さん、こんにちは。ミッキー・ワトキンスです。AMAをお届けできることを嬉しく思います。本日の4人のゲストをご紹介しましょう。アレックスさんから順番に自己紹介をお願いします。

アレックス・ルブキー(Alex Luebke)です。職業は航空宇宙エンジニアです。7年前から人工衛星、成層圏プラットフォーム、エアロスタット(軽量航空機)、地上端末などの接続プラットフォームの開発に携わっています。Googleで働いていました。

ジェームズ・タグ(James Tagg)です。私は物理学者であり発明家でもあります。誰もがポケットに入れて持ち歩いているタッチスクリーンを発明したのは私です。また、世界で初めて携帯電話で電話帳を作成したのも私です。これらの発明は全て「Connect the Unconnected」を叶えるための試みでした。

ベン・グラス(Ben Glass)です。私はアレックスと同様に航空宇宙工学のバックグラウンドを持っています。大学院を卒業後、アメリカでAltaeros(アルタエロスエンジニアリング)という会社を立ち上げました。

アラン・オムネット(Alan  Omnet)です。私はWorld Mobile COO(最高執行責任者)です。

自己紹介をありがとうございました。AMAを始める前に私から一言。皆さんと一緒に仕事ができることを大変光栄に思います。いつも皆さんから刺激を受けています。今日のAMAは素晴らしいものになるでしょう。今回のAMAは私が質問をランダムに選び4人のゲストのいずれかに回答していただくという形を取ります。

Q. ベンさん。World Mobileが導入する予定のAltaeros製品はST-300とST-Flexのどちらですか?
A.  ST-Flexです。まずはザンジバルに導入します。ST-FluxはWorld Mobileに最高の柔軟性を提供します。ポータブルなシステムなので、あちこちに移動してネットワークを拡大させたい場所を本当にピンポイントに特定することができます。(ST-Flexについての詳細は以下のリンクから)

Q. アレックスさん。エアロスタットのことをよく知らない人のために説明をお願いします。エアロスタットは世界のモバイルネットワークの中でどのような役割を果たしているのでしょうか?
A. エアロスタットは従来の地上ネットワークに素晴らしい付加価値を与えるものです。非常に高い電波塔のようなものをイメージしてください。電波塔は高くなればなるほどカバーできる範囲が広がり、カバーできる人口も増えます。エアロスタット・ネットワークは「バックホール(通信事業者の回線網などで、末端のアクセス回線と中心部の基幹通信網を繋ぐ中継回線・ネットワーク)」としても機能します。将来的に成層圏プラットフォームのノードになる可能性があります。

Q. ジェームズさん。接続されていない地域や農村部の接続に高い関心が寄せられていることは明らかです。既存のモバイル・サービス・プロバイダーが存在する既存の市場に参入し、この種のネットワークに対して競争力を維持するためにWorld Mobileがどのような取り組みを行っているのか説明してください。
A. World Mobileが構築しているのは接続されていない地域をカバーするネットワークですが、基本的に同じ技術で都市部にもこのネットワークを組み込むことが目標です。そうすることで密度が高まり容量を増やすことができます。

Q. ジェームズさん。1機のエアロスタットでカバーできる範囲と人口はどのくらいですか?
A. 現在は約55kmまでテストしています。人口にして約8万人です。

Q. アランさん。シェアリングエコノミーでカルダノのブロックチェーンはどのような役割を果たしているのでしょうか?
A. ブロックチェーンの強みは不変性と不朽性です。プライバシーを目的とした個人的な取引データは匿名化され、ブロックチェーン上の暗号化された台帳に保存されます。パブリックチェーンでは、暗号化されたプライベート情報のハッシュをメタデータとして保存し不変性を確保します。

Q. アレックスさん。多くの人がWorld Mobileプロジェクトとスターリンク(Starlink)プロジェクトの違いを理解していないようです。違いを教えてください。
A. スターリンクは巨大な地球低軌道の衛星群です。数十億ドルを投じて地球をカバーする計画を立てています。World Mobileは地球を直接カバーしようとしているのではなく、地上にいる多くの人々の携帯電話を直接カバーしようとしています。スターリンクのプロジェクトにはアンテナが必要で、周波数をダウンコンバージョン(高解像度の映像コンテンツを、低解像度のものに変換すること)しユーザーがアクセスできるようにデータストリームに変換する必要があります。これは実際には非常に複雑で、このような端末を簡単に持ち歩くことはできません。また、非常に高価です。スターリンク・プロジェクトは接続されていない人々を接続したり、貧しい地域や発展途上の地域に向けに設計されたものではありません。

Q. アレックスさん。暗号通貨の分野ではロードマップとターゲットユーザーに注目が集まります。World Mobileのプロジェクトも例外ではありません。一部の人々は数億人のユーザーをターゲットにすることが現実的な目標であると受け入れ難いと思います。あなたは1つのモバイルネットワークに何千万人ものユーザーを接続させるというのは現実的な目標だと思いますか?
A. もちろん、現実的だと思います。World Mobileのプロジェクトを成功させるには非常に優秀なチームが必要で、多くのプレーヤーが関与する必要があります。しかし、ここには素晴らしいグループがあります。今日の技術で得られるものの範囲内で考えても絶対に現実的で実現可能です。

Q. ベンさん。 ヘリウムは再生不可能な資源です。ヘリウムを使うエアロスタットの将来について心配していますか?
A. エアロスタットは無人で、一般的に遠隔地に設置されているため水素への切り替えが容易にできます。水素には多くの魅力的な利点があります。大きな欠点は水素事故などです。もしも水素の欠点を克服できたら水素は素晴らしいものになります。安価で、豊富で、再生可能で、ヘリウムよりも優れた揚力を持っています。

Q. アランさん、World Mobileはどこでお金を稼いでいるのですか?あまり詳しい話はしないでください。
A. 例えば、ローミングコンテンツの保存などです。また、他のサービスを提供できるパートナーもたくさんいます。マイクロファイナンス、保険、教育など、さまざまなサービスを提供しています。これらのサービスは純粋にWorld Mobileだけでなく、最終的には共有インフラを提供するノード事業者にも収入をもたらします。シェアリングエコノミーです。

さて、今日はこれで終わりにしましょう。ゲストの皆さんをお迎えすることができて光栄でした。このようなAMAを今後も続けていきたいです。AMAを聞いてくださっている皆さんもどうもありがとうございました。また次の動画でお会いしましょう。

心に残る翻訳を目指しています

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