ウクライナ国境を訪ねて学んだこと
ナレーション:
2022年2月24日、国際社会の反対を押し切ってロシアはウクライナに侵攻しました。難民となった多くのウクライナ人がポーランドとの国境に押し寄せました。彼らを助けるべくNGO、国際機関、個人ボランティアが現地入りしました。IOHKは支援活動を行う人々の生の声を聞くためウクライナ国境を訪ねました。
チャールズ:
私達はメディアが好んで「英雄は存在しない」と言うような時代を生きています。メディアは言います。「人間は批判的であるべきだ。周囲のものは全て色あせたものであり、真実など無い」と。しかし、今この瞬間も私達と変わらないただの人間が世界中から集まり、力を合わせてウクライナのためにベストを尽くしています。ウクライナで起きていることは全ての国々に影響することです。社会の一員として、個人として、この状況を無視することを選ぶか、何かをしようと向き合うかは私達個人の責任です。
IOHK職員:
このような状況を目の当たりにすると何かしたいという気持ちになるものです。しかし、自分に何ができるのだろうと考えたまま家に座り込んだままになることがよくあります。一人ではできないけれどグループとしてなら?と考えたら。それなら、もしかしたらできるかもしれないとなります。
IOHK職員:
高みから見ているのと、現場で起きていることを実際に見て手助けをするのは全く違います。私は今回とても深い経験をさせてもらえたと思っています。
チャールズ:
お金を寄付するのは簡単です。小切手を切るだけですから。あなたが本当に問題を解決したいと願うのであれば、「一歩下がって耳を傾け、耳を傾けることから学ぶこと」が必要です。私達IOHKは「本当に意味のある支援策」を打ち出すために国境にやってきました。国境にいる支援者に耳を傾け、最も効果的な援助先はどこか、最も大きな資本を投入するならどこが最善かということを見極めたいです。
IOHK職員:
ポーランドでは多くの人道的努力がなされています。1300万人以上のウクライナ人が難民または避難民として自宅から離れて暮らしています。私達が現地で行っているのは独自のリサーチを元に難民/避難民が立ち直るために最適な慈善団体やNGOを見つける手助けです。
IOHK職員:
これは権力者との諦めない戦いです。人々の多くは、爆弾によって、ある日突然避難を余儀なくされました。パスポートも持たず故郷を去らなければならなかった彼らには身分を証明するものがありません。私達は古い制度に油を差すためにここにいるのではありません。私達は新しい制度を再構築/再設計するためにここにいるのです。新しい制度では誰しもが自分の人生を自分で決められるのです。
IOHK職員:
私達は単にお金を寄付するだけに留まるつもりはありません。ブロックチェーンの世界で見られるような集合的なコミュニティを作り、「これは間違っている、止めなければならない」と集団で声を上げるのです。
Re-Unite’ Aid(支援団体):
男性2人が立ち上げたこの団体では、スターリンクを使って難民にインターネットアクセスや携帯電話サービスを確実に提供することを目的としています。
インターナショナルスクール校長:
私達はこのような状況下では特に新しいネットワークを信頼することを学ばなければならないと思います。新しいテクノロジーや新しいコミュニケーション能力は私達ができるよりもずっと早く、それでいてより効果的に物事を成し遂げることができます。人々が相互に接続され、すべてがネットワーク化されている現状を上手く生かす方法を見つけることが重要です。
チャールズ:
カルダノブロックチェーン技術は平和の技術です。この技術のポイントは「悪になるな」から「悪になれない」社会システムの構築です。システムが作られた時に意図した原則が社会システム全体に埋め込まれているため誰も決して逆らうことができず独裁者も現れません。この2日間で私達が見たものはたくさんの深い勇気です。世界にはたくさんの本当に良い人達がいます。彼らの考え方や態度に囲まれていると世界は救う価値があると思わされます。私達ができることは彼らの勇気を技術を以って反映させることです。
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