サプライズAMA
皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2021年12月6日です。私はラスベガスのカウボーイ・イベントから戻ってきたところです。今日はとても長い一日だったので実は少し疲れています。でも、どうしてもAMAをやりたかったのです。
Q. ダニエル・フリードマンはIOHKを辞めて他のおかしなプロジェクトに合流したのですか?
A. いいえ。彼はIOHKで働きながらErgoのプロジェクトに参加しています。IOHKの社員が他の団体の役員を務めたりすることは時々あることで、コラボレーションを促進する効果もあり決して悪いことではありません。私はErgoは良いプロジェクトだと思います。
Q. カルダノの生体認証についてどう思いますか?
A. 生体認証はパスワードではなくユーザー名です。私がどこかに指を触れれば指紋が残り、どこかに唾を吐けばDNAが残ります。高解像度のカメラがあれば私の網膜スキャンだってできます。これでは安全なパスワードとは言えません。生体認証はYubiKeyのようなハードウェアデバイスやパスワードと組み合わせることで効果を発揮します。私は生体認証に加えてPGP(Philip Zimmermannが開発した暗号ソフトウェア)のようなものをYubiKeyなどにインストールできないかと考えています。この2つの組み合わせは非常に安全でユーザー名や認証情報を失うことはありませんし、ハードウェアスペースがあればリカバリーも可能になります。
Q. Hydraの開発は商業的な最優先事項だと聞きました。メインネットに搭載される時期は2022年の第4四半期で変わりないですか?第一か第二四半期になる可能性もありますか?
A. 最優先事項であり、もちろん開発に一生懸命取り組んでいます。現在、テスト用にHydraを搭載したノードを稼働させていますがこれには膨大な作業が必要となります。
Q. Paviaというメタバースプロジェクトがカルダノのブロックチェーン上に構築されるということをご存知ですか?
A. 私はこのプロジェクトを知りませんがメタバースにはとても興味があります。いま読んでいる本を読み終えたらホワイトボード・トークをするつもりです。
Q. Djedステーブルコインの最新情報はありますか?
A. 今月のカルダノ360でアップデートがあると思います。私の把握している限り進捗に遅れはないです。
Q. プルータス・パイオニア・プログラム第二弾はいつ始まるのですか?
A. 2月以降になると思います。
Q. 拡張UTXOモデルはなぜこんなにも人々に誤解されているのですか?
A. 私も本当に分かりません。奇妙なことですが、ビットコインが最初に登場したからではないでしょうか。だから、暗号資産業界では銀行口座の会計よりもレジの会計の方が常識的と理解されるのかもしれません。実際はそんなことないのですが。拡張UTXOがいかに優れているかは今後アプリが展開されていく中で理解されていくでしょう。
Q. ビデオゲームの製作は順調ですか?
A. 「クリプト・バイソン」に続く新しいゲームを発売したいところですが、時間がなくてできません。来年に持ち越すことになりそうです。
Q. ダイダロスについて話してくれませんか?例えば接続問題です。
A. ダイダロスの問題点を一言で言うならば、どんなに良いものを作ってもそれはフルノードだということです。フルノードは重いソフトウェアで動作させると重くなります。また、フルノードは特定のハードウェアプロファイルや構成、インターネット接続ではうまく動作しません。これはカルダノに限った問題ではありません。暗号通貨が抱える共通の問題です。
Q. あなたは自分の事を博学者だと思いますか?
A. いいえ。
Q. サトシ・ナカモトが誰だか知っていますか?
A. いいえ。ノーアイデアです。誰も知りません。
Q. なぜHaskellはこんなに難しいのですか?Haskellの難しさはDappsの生産に影響を与えると思いますか?
A. 私は全く難しいと思いません。カルダノはマルチ・コンピューティング・モデル・システムです。Haskellが好きでないのなら別の言語を使ってDappsの開発をすればいいのです。ただ、保証度の高い言語が最初のチョイスであることに意味はあります。Haskellがあるから私達のエコシステムには105億ドルもの損失がありません。
Q. イーサリアムの元メンバーとは今でも連絡を取り合っていますか?
A. たまにメッセージやメールのやり取りはありますが、時間が経つにつれて頻度は少なくなっています。
Q. もしカルダノの構築を一からやり直せるとしてもHaskellをNo.1言語に選びますか?
A. 私はこのことについてよく考えました。答えはイエスです。Haskellは不満の中にもたくさんの素晴らしいメリットを与えてくれました。メリットとは他のプログラミング言語ではあまり見られないような研究論文の意味的意図を正確に理解し、反映し、真に捉えることのできるプレーントラスト(プロジェクトの相談相手となって、各専門分野について助言する学識経験者)を集めることができたことです。カルダノの構築にはこのようなハイブリッドな学者が必要でした。悔しかったのは、Haskellは、特に2015年の時点では導入しやすい言語とは言えなかったことです。良いニュースは、現在のHaskellは6年前に比べて格段に開発しやすい言語に生まれ変わったことです。
Q. あなたが次のスティーブ・ジョブズだと言われ続けていることについてどう思いますか?
A. 間違いだと思います。皆さんとスティーブ・ジョブズにある距離と同じくらい私と彼の距離も離れています。
さて、動画が2時間49分を周ったところで今日のAMAは終わりにします。とても楽しかったです。またすぐにお会いしましょう。
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