ビットコインはデジタルゴールドなのか?
みなさん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2022年10月4日です。本日2本目の動画です。これから私が話すことはビットコイン支持者を怒らせることになるでしょうが、十分承知の上です。
ビットコインを「デジタルゴールド(安全資産)」と呼ぶ人がいます。私もこの意見に賛成です。ビットコインはデジタルゴールドです。加えて実際の用途と実用性があります。しかしながら、私にはビットコインについて一つだけ指摘があります。「ラップドビットコイン(WBTC:Wrapped Bitcoin)」についてです。コインをトークン化したものと表現した方が分かりやすいかもしれません。
ラップドビットコイン(WBTC:Wrapped Bitcoin)
※BTCとペッグされた別のチェーンのトークン。
例を挙げれば、EthereumチェーンのWBTCトークンや、CardanoチェーンでのanetaBTCトークンなど。
ゴールド(金塊)の価値が高いのは希少な資源であり、いつの時代も価格が安定しているからです。金の採掘がストップしたとしても金の価格がゼロになるということはないでしょう。むしろ上がる可能性が高いです。もうこれ以上増えない、流通しないということが分かっているからです。金の希少性は損なわれず、その背後にある経済も機能し続けます。
私はゴールドと同じことが果たしてビットコインにも言えるのかを疑問視しています。ビットコインは総供給量2100万枚の内、約1900万枚が採掘済みで生産が難しくなってきています。現在市場に出回っているビットコインはラップされたもの(WBTC)とそうでないもの(BTC)の2種類に分けられます。
ビットコインネットワークに存在するビットコインであろうと、他のネットワークに存在するビットコインであろうと、「ビットコインはビットコイン」です。それを皆さんが理解することが重要です。生産するのに多くの電力を消費します。あと残り200万枚をマイニングするのに、百年間もマイニングマシンを稼働させるのでしょうか?遠くない将来ネットワーク全体が停止するかもしれません。そうするとビットコインの取引ネットワークが不要になってしまいます。
ビットコインはゴールドに比べ価値という点であまり優れていません。ビットコイン価格は非常に不安定なため値付けが難しいです。また、ラップドビットコインが通常のビットコインと同じ価格で取引されるのかという問題もあります。
私なりに5年後のビットコインの姿を想像してみました。5年後のビットコインは大部分がビットコインネットワークを離れセルフカストディ(資産の自己管理)やスマートコントラクトが利用できるラップドビットコインとして他のチェーンで流通していると思います。あらゆる種類のdAppsやスマートコントラクトに使われ、国家による利用も考えられます。
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