Bashoを語る

みなさん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2022年10月3日です。ハロウィンの季節です。カナダの方は感謝祭があります。カルダノにとっては色々なことが起こる忙しい月です。私も参加するCNFTConがあります。Laceウォレットお披露目のRare Bloomイベントもあります。

Bashoについて多くの人に聞かれます。そこで、Bashoをテーマにした動画を一本作成することにしました。ブラックボードを使うので内容は少し専門的ですが、ものすごく難しくもありません。

カルダノには2つの時代が残されています。VoltaireとBashoです。できる限り早く物事が進むよう、それぞれの開発は同時進行で行われています。この2つの時代の開発チームは重視する点が全く違うのが特徴です。Voltaireはガバナンス全般です。メンバーベース組織、構造改革、CIP作成などです。11月のカルダノ・サミットでこれらについて話したいことが沢山あります。

Bashoは色々な要素が入っています。例えば、パイプラインの実装です。これはスペクトラム(境界があいまいであり連続しているもの)で、私達は既にバージョン1とバージョン2を発表しています。バージョン1で加えられた様々な種類の最適化は主にVasilハードフォークによってもたらされました。バージョン2はPlutusやスクリプトサイズに改良が加わるインパクトの大きいものです。スクリプトサイズに関しては、10分の1になったという声を耳にしています。バージョン3の発表はおそらく来年です。

私達は今まさにBasho時代を生きています。目玉の一つはMithrilです。MithrilはBashoの最大の柱の一つと言えます。バージョン1の発表時期は開発速度に左右されるため今年中だと断言できませんが、バージョン1の発表に急速に向かっています。一部のSPOは既にMithrilでテストを行っています。Mithrilに関する質問で多いのが、Mithrilがスケーラビリティに与える影響は具体的に何か?というものです。Mithrilはカルダノのレイヤー1の上にオーバーレイ(Overlay:覆うもの)を作ります。オーバーレイは証明書を作成する非常に便利な機能を提供します。

Mithrilの素晴らしいところは動きが非常に速いことです。私達が軽量クライアントと高速ブートストラップ(Bootstrap)を手に入れることができたのはMithrilのおかげです。私はMithrilを他のアプリケーションに導入することも考えています。投票やインプット・エンドーサーなどです。

HydraもBashoを語る上で欠かせない要素です。バージョン1は既に発表されていて、リアルタイムで見られるロードマップがあります。

Hydraはオーバーレイ・ネットワークのようなものです。SPOが操作するヘッド同士が通信するため、アクセラレーター・ネットワークのようなものでもあります。現在開発中のバージョンはdApps組み込みソフトウェアに近いものです。私達はオンチェーンに対応するオフチェーンのインフラを構築し、Hydraをオフチェーンキットの一部としてdAppsに組み込むことを目標としています。これが実現すれば運用コストの削減だけでなく、大幅なスピードアップが期待できます。

今後Hydraはますますオープンソースプログラムになっていくと考えられます。カルダノ・エコシステム内のdApps開発者の何人かはHydraチームと作業を共にしています。そして、Obsidianアプリなどはオープンソースへのコミットメントを始めています。

インプット・エンドーサーについては、実装する最終デザインはコミュニティの議論を経て承認される必要があります。SPOにとっては、報酬機能の調整や新しい報酬メカニズムに関わる議論がなされる重要な場面です。コミュニティ全体にとっては、ステーキングの仕組みの見直し、ネットワーク停滞問題の解消、分散化などが議論されます。

サイドチェーンもBashoの重要な要素です。設計上、サイドチェーンを構築する人はインセンティブが与えられます。よって、サイドチェーンはインセンティブの伴うシステムと言い換えることができます。多くの人がサイドチェーンの構築に興味を示しているようですので、今後カルダノ・エコシステムはより活気づくことと思います。

最後に、カルダノはコミュニティの力を活用することで市場で競争したいと考えています。Voltaire時代はコミュニティ主導のガバナンスモデルの構築が目標です。皆さんには自らがカルダノの将来の重要な役割を担っていることを心に留めておいていただきたいです。

本当はアイデンティティーの話などもしたかったのですが今日はそこまでカバーできませんでした。それでも今回の動画が少しでもBashoを理解する助けになれば幸いです。

心に残る翻訳を目指しています

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