Dapps認証とコミュニティによる精査

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2021年11月27日(アメリカ時間)です。

テストネットに入っているPABについて私達の元に膨大な数の質問が寄せられています。主に機能や特徴などに関する質問です。ご存じの通り、カルダノのDappsは構築が進められていて数週間から1ヶ月以内に市場に出てきます。これについては担当するチームがどれくらいの期間テストを行いたいかによるので断言はできません。

現在Dappsの品質やDappsを支えるサポートのレベル、そしてDappsが正しく構築されているかどうかについて興味深い質問が挙がっています。今回ビデオを作った理由は私がいくつかの事柄についてコミュニティの期待値を管理したいと思ったからです。

私達カルダノはグローバルに活動しています。カルダノで働く人達は適切なプロトコル設計、正式な手法、ソフトウェア設計を叶えるために莫大なお金と時間を費やし、努力を惜しみませんでした。その結果、保証性の高いソフトウェアを手に入れることができました。ですから、我々が提供するソフトウェアはバグが少なく、セキュリティ上の問題が少なく、意図した通りに動作する可能性が非常に高いです。

Dappsが市場に出るのが遅いという批判を受けることがあります。私達からの回答です。複雑なソフトウェアの場合、非常にコストがかかり時間がかかります。カルダノのエコシステムは順調に成長を続けています。ただ、やるべきこともたくさんあります。皆さんが何が問題でどれだけのお金がかかっているのかを考えてくだされば、私達のプロジェクトが必要なスピードで進んでいることを理解していただけると思います。

2021年だけで約105億ドルの損失や盗難が発生しています。原因は不適切なDappsの設計やインサイダー問題です。このような事態を避けるためには慎重なプロセスを踏む必要があります。これがカルダノのDappsエコシステムとどのような関係があるのか?

(2021年に盗まれた暗号資産はDefiだけでも105億以上あります。以下のリンクを参照)

Dappsを正しく書くことはDapps開発者の責任です。繰り返して言います。Dapps開発者の責任はアプリケーションを正しく設計し構築することです。しかし、残念ながらどれだけ優れたエコシステムであってもいつでも動作することが保証された完璧なソフトウェアを構築することはできません。ソフトウェアエンジニアリングの歴史上完璧なソフトウェアが構築されたことは一度もありません。私達の作るソフトウェアも例外ではありません。ソフトウェアには常にバグや設計上の欠陥、その他何らかの問題が存在します。

カルダノが構築しているDappsがオンラインになったとしましょう。そのうちの少なくとも一つのDappsにはバグや設計上の欠陥などの問題が見つかる可能性はあります。そのうちの少なくとも一つは皆さんの目に詐欺的なものと映るかも知れません。

私達はエンジニアや科学者として、開発者やコミュニティに善悪を見分けるためのツールを提供するために全力を尽くしました。イーサリアムが持つツールよりも遥かに優れたツールです。しかし、警戒心と基本的なベストプラクティスを要求するのはコミュニティの皆さんの仕事であり、Dappsに関しても同様でコミュニティの皆さんは大きな発言力を持っています。

私の画面を共有して話をします。カルダノ・サミットに参加された方は、サミットでソフトウェア認証について多くが語られていたことをご存じだと思います。カルダノのブロックチェーン上で書かれたDappsの認証についてはいくつかの取り組みが進行中です。1つは認証レベルを3段階に分けてカルダノのエコシステムに一連の基準を設けることです。私達が構築しているDappsストアは認証を行ったことを可視化させます。(3段階の認証については以下を参照。IOHKのブログより)

(3段階の認証については以下IOHKのブログを参照)

あなたがDapps開発者であれば、一方でコミュニティのメンバーとして、他のDappsの精査が必要です。コミュニティは新しいDappsが発表される度に協力し、免疫システムを構築し、プロとして懐疑心を持つ必要があります。来年の第一四半期にDEX-Con(DEXコンベンション)というマイクロサミットを開催するという話をしましたが、その際にカルダノのエコシステムにおけるDappsのコミュニティによる精査のための普遍的な基準について話し合うことになるでしょう。

世の中にはカルダノについて不誠実な態度を取る人達がいます。その人たちは今後も正直になることはないでしょう。カルダノ上でDappsがオンラインになり、どれか一つのDappsにでも問題が発生した場合、不誠実な態度を取る人達はカルダノは「失敗した」というメッセージをメディアに可能な限り積極的に発信するでしょう。そんなことはいつまでも許されることではありません。私達は共に立ち上がり賢くスマートになることができます。ほとんどの場合、失敗するのは検証されていない未認証のソフトウェアです。

エコシステムとして私達ができることは、メディアがカルダノの失敗を大々的に報じたら、それは正しい方法で検証を行わなかった人々のグループから生まれたものだと伝えることです。カルダノの失敗ではありません。

私はこのビデオを警告と機会として作りました。私達はもっと良くなれるし、もっと良いことができます。私は皆さんを、そして皆さんはお互いを頼りにしています。これが6年間良い時も悪い時も一緒に過ごしてきた私達の関係です。カルダノは来年最高の時を迎えます。

心に残る翻訳を目指しています

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