ADAの流動性とeToro

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2021年11月23日(アメリカ時間)です。10分か15分前になりますが、気になるニュースを耳にしたので動画を撮ることにしました。ニュースによると、eToroという中規模の取引所がアメリカ人向けのADAとTRXの取引を制限することにしたようです。

この話はまだ発展途上の段階であることをお伝えしておきます。私もなぜこのような展開になっているのか把握できていません。ですから、この動画では暗号通貨が直面している規制の現実とシステム的な明確さの欠如が業界にもたらしている結果についてお話しします。

現在、暗号通貨をどのように扱うかについての世界的な規制基準はありません。世界で暗号通貨に対して最も厳しく厳格な規制を設け、かつ最も包括的なアプローチを取っているのはおそらく日本です。日本では金融庁という組織が規制しています。日本に進出しようと希望する暗号通貨は金融庁が求める非常に難しいプロセスを経る必要があります。カルダノ財団もADAを日本でホワイトリストに載せるために数年かけて3種類の申請書と50万ページ以上のデューデリジェンス(投資を行うにあたって、投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査すること)を行ったそうです。コインベースも日本上陸のために我々と同様のプロセスを経ているはずですし、金融庁から常に監視を受けていると思います。

私はアメリカ国内の流動性プロバイダー(銘柄の売り及び買いの値段等の目安を公表し、円滑な流通の確保を図る業者)と積極的にやり取りをしています。そんな私ですら暗号通貨の規制については何が何だかよく分からないです。例えば、アメリカではXRPに対する訴訟が起きていて、アメリカ政府はXRPが証券であると主張しています。一方、日本ではXRPは通貨として扱われていてホワイトリストに登録されています。SBIなどがエコシステムを大きく後押ししておりXRPの商業活動が盛んに行われています。アメリカではXRPの流動性が非常に限られているにもかかわらずです。日本ではXRPは多くの取引所でトップ10の常連です。このような状況で皆さんができることは、ケースバイケースで取引所ごとに対応することです。

eToroの件についてカルダノ財団が説明文を発表してくれることを期待しています。取引所がカルダノに関する技術的な質問があったりする場合、財団が対応に当たっています。また、特定の大規模な取引所に対しては、社内の開発者のへのアクセスを許可しているため、取引所は開発者と直接やり取りをすることができます。eToroからのアクションは何もありませんでした。我々は彼らの言い分を理解できたかも知れないのに何も接触をして来られなかったことは残念に思います。

最後に、今回のeToroの件はADAの流動性に影響を与えません。この6ヶ月間の傾向として、カルダノの流動性はむしろ大幅に増加しています。次々と新しい取引所に上場しています。DEXもかなり定期的にADAを上場させています。つい先ほどBitstampという取引所がADAを上場させたのをご存じでしょうか? Bitstampは私にとって思い入れのある取引所です。Mt.Gox以外では、昔ビットコインを取引していたときに利用していた主要な取引所だったからです。だからこそ、ようやくADAの上場が実現したのを見ることができたのは本当に嬉しかったです。ちなみに、BitstampはADAの取引量においてeToroよりはるかに上で、ADAはどのペアとも流動性に問題を抱えていません。

「ミクロではなくマクロに注目せよ」です。カルダノは大丈夫です。起きたのはハッピーアクシデントです。私はお昼を食べてきます。皆さん、良い一日をお過ごしください。

どこよりも、親しみやすい説明で。

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