アフリカツアーの報告&ミニサプライズAMA

皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。暖かい日差しの降り注ぐコロラドから生放送でお届けしています。今日は2021年11月13日です。私はアフリカを巡る長い旅を終えて故郷コロラドに戻ってきました。

南アフリカ、ザンジバル、ブルンジ、エチオピア、ケニア、エジプトに行きました。とても楽しかったです。本当に素晴らしい旅に大満足です。アフリカツアーの何が特別だったかというと、現地のコミュニティに会う機会を持てたことです。いくつかの国の首脳に会う機会にも恵まれましたし、皆さんが想像できるありとあらゆるビジネスを見ることができました。サファリ、ピラミッド、内戦なども直接自分の目で見てきました。

ブルンジでは、我々一行は国賓訪問(政府が儀礼を尽くして公式に接遇し,皇室の接遇にあずかる外国の元首やこれに準ずる者による訪問)という扱いを受けてレッドカーペットを歩き、兵士達にエスコートされました。その間大統領の専属ドラマーが演奏を披露してくれました。ザンジバルではブルーエコノミー(水域に関連する社会経済開発の強化)を学びました。Shoprite(南アフリカの小売り最大手企業)とも話しました。その他、話をした企業、取引所、証券取引所は数え切れません。

ツアーのハイライトの一つはザンジバルです。World Mobile CEOのミッキー・ワトキンスをはじめとするWorld Mobileのメンバーに会えたのも良かったです。World Mobileの掲げる計画は素晴らしいですがまだまだやるべきことはたくさんあり、努力も必要と感じました。しかし、彼らには豊富な資源、政治的なコネクション、揺るぎない意志があります。今後大きな進歩を遂げることでしょう。

ブルンジは非常に処女性の高い(心がきれいで、邪な部分がない様子)国でした。彼らは全国民約1,200万人を対象に国勢調査と国民IDシステムを導入したいと希望しています。また、自国の金融インフラを改善したいと願っています。ただし、意欲だけでは解決できない複雑な課題が立ちはだかっています。国民約1,200万人の内、インターネットに接続されている人口は2.6%、電気を使える人口は11%しかありません。もちろん、これらの課題は大きなチャンスと捉えることもできます。

ツアー中残念なこともありました。例えば、エチオピアです。エチオピア国内の状況は非常に厳しいものでした。人道的危機により怖い思いや辛い思いを強いられている人達がたくさんいました。私はエチオピアに一日も早く平和が訪れる事を祈っています。

いずれにしても、アフリカ大陸を眺めると目を見張るものがあり、現地に暮らす人々が新しいシステムに対する生きた機会と欲求の強さを目の当たりにすることができました。そして、私達が「なぜカルダノを作ったのか?」というカルダノの方向性を再確認することができました。

ケニアでは多くのマイクロファイナンス機関(MFI)と会いました。MFIの人達と暗号通貨業界でMFIモデル全体が信用されるような新しい方法がないかなど、あらゆる種類の議論を行いました。流動性やステーブルコイン、ブロックチェーンベースのIDシステムを用いた新しい評価方法などに大きな需要があることを確認しました。Pezesha(ケニアでマイクロローンサービスを提供する企業)という頼りになるパートナーも得ました。

エジプトではちょっぴり贅沢な時間を過ごしました。エジプトの超都市化と人口爆発がもたらした結果について考えさせられずにはいられませんでしたが。この国では、毎年約100万人が亡くなり、約260万人が生まれています。人口のほとんどはナイル川沿い、特にカイロに集中していて、私は人生で最もひどい交通渋滞を経験しました。

最後に、今回のアフリカツアーをまとめると、この1カ月は有意義なものでした。アフリカファンドについて今後何社か新パートナーを迎える発表を行う予定です。皆さんに発表する新バートナーは最終的に我々の予想以上の規模になると思います。アフリカでは、インフラ面とクリプト面それぞれで、もしくは両者を調和させて物事を進展させるために多くの素晴らしい投資を行うことができるでしょう。ただし、ご存じのようにプロジェクトは一生かけて行うものであり、1プロジェクト当たり3年から7年の活動期間が必要です。教育や近代化、インフラの開発には後退や挫折がつきものです。時には取引の成立が延期になることもあります。エチオピアの教育省との案件は良い例です。

ミニサプライズAMAを始める前に簡単な進捗報告をします。まず、PABはテストネットに入っています。このままメインネットに突入します。SundaeSwapその他のアプリケーションが続々と登場しています。我々が把握しているだけでも100近くのアプリケーションが3ヶ月から6ヶ月の間にローンチされる予定です。これらのアプリケーションにはそれぞれ独自の技術的課題があります。それぞれが素晴らしいインフラを構築していて、オフチェーンのものもあればオンチェーンのものもあります。カルダノは彼らと体系的に協力し、ソフトウェアの認証などのベスト・プラクティスに従っていることを確認し合います。また、PABをより良くするためにPlutusをオープンにし、開発モデルをオープンにするために何をすべきかを話し合っています。

来年は3つの大きなアップデートがあります。2月のHFCイベント、6月のHFCイベント、10月のHFCイベントです。大きな変更点を迎えます。新しい時代、新しい元帳のルール、Hydra/Voltaire対応、サイドチェーンのインフラなどたくさんの新しいことが追加されます。

来年には、ウロボロス関連のタスクも一掃されることになるでしょう。正しさが証明されたので物事を最適化するための巨大な検討課題があります。レイヤー2ソリューションのインフラやサイドチェーンの接続を開始するという大きな課題に取り掛かります。

カルダノの理論的な基礎はしっかりしています。その基盤が反復され、進化し、スケールアップできることも分かっています。コミュニティは衰退することなく成長し続け、取引量が増え続け、需要も増え続けます。カルダノのシステムには再帰的な性質があります。自ら進化し、より洗練され、よりエレガントで強力なものになっています。この性質は、正しさのツールをより商業的でユーザーフレンドリーなものへと進化させていくでしょう。

それでは、動画の初めに約束した通りミニAMAを始めましょう。

Q.  2025年のロードマップはいつ頃発表されますか?
A. 大きなワーキンググループがあります。そのワーキンググループはBashoとVoltaireの残りの開発を行っています。それと並行して、2025年のカルダノに向けた次世代技術の検討を行っているワーキンググループもあります。今、提案に挙がっているのがオープンソースのプロジェクトが必要だということです。そして、実際にロードマップに投票するためにはその上に立つメタ・ガバナンスが必要です。来年カルダノには3つの大きなHFCイベントがあります。その間にロードマップ2025のロールアウトやコンセプトをお伝えできると思います。2025年のロードマップはユーザー数が数百万人から数十億人に増え、実際に経済全体を動かしたいと考えたときに、エコシステムとしてどのように将来の市場問題や懸念を捉える必要があるのかということをより明確にします。

Q. PABのメインネットのローンチは11月ですか?
A. 現在ウォレットのバックエンドと統合され、テストネット上で稼働しています。全体的にはとても良い出来だと思います。

Q. 中国と暗号通貨についてコメントをお願いします。
A. 中国は暗号通貨の脅威と可能性を強く認識しています。だからこそ、暗号通貨を禁止し、中国人民銀行と共同で独自の暗号通貨を作り、1兆ドル規模のプログラムに投入しています。特にアフリカでの債務外交の一環としてデジタル人民元を利用しようとしていて、私はアフリカでその証拠となる兆候を多く見ました。

Q. 将来的に遺伝子工学のためにDNAをカルダノブロックチェーンに保存することは可能ですか?
A. これはプライベート・スマートコントラクトの興味深いユースケースだと思います。このようなタイプのマーケットプレイスは存在しうると思います。ケナガマンモス復活ベンチャー企業のコロッサル社とはぜひとも一緒に何かしたいです。

Q. ジョン・ローガンとのポッドキャストの予定は立ちましたか?
A. 来年に期待しています。

Q. ADAのLedger Liveのサポートについて教えてください。
A. サポートを希望する人は私ではなくカルダノ財団にメールして要求してください。

Q. ADAの価格をチェックする頻度はどのくらいですか?
A. 毎日です。

Q. Solanaが時価総額でADAを負かしました。あなたはAMAが始まってから話題に出していませんが心配ではないのですか?
A. そうですね。はい。

Q. イーロン・マスクとタッグを組む可能性はありますか?
A. 彼は間違いなく成功者です。ただし、私の視点から見ると彼は暗号通貨のフィールドのみにおいて成功を逃しています。彼のDogeコインに関する考えなんて全く理解出来ません。暗号通貨業界で成功を狙えるだけの資産もあるのにもったいないことをしていると思います。

今日のAMAはそろそろ終わりにしましょう。聞いてくださった皆さんに感謝します。とても楽しかったです。コロラドに戻ってこれて良かったです。

どこよりも、親しみやすい説明で。

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