ウクライナ
皆さん、こんにちは。チャールズ・ホスキンソンです。コロラドから生放送でお届けしています。今日はウクライナについて話をしたいと思い動画を撮影しています。
ご存じの通り、IOHKとは国際企業であり50ヵ国以上に拠点があります。中でもウクライナには多くの従業員と業者がいます。約15人です。現在は多くのエンジニアがポートフォリオの様々な製品の開発に携わっています。一部のウクライナ人エンジニアはPlutusの開発チームの主要メンバーです。
私自身ウクライナは何度も訪れた場所です。首都キエフやその他の地域を訪れた時の事を振り返ると驚異的な友情の思い出しか浮かんできません。例えば、暗号資産関係のパーティーに招待される機会が何度かありました。私はパーティーに行く度にウクライナ料理の美しさに感動し、食事を共にした人々との会話がとても楽しくてパーティーに行くのがいつも楽しみでした。
今ウクライナで起きている事を目の当たりにして本当に胸が張り裂けそうです。戦争とは、外交の失敗を意味します。お互いへの愛や思いやりの欠如でもあります。戦時下で起きることに何一つ良いことはありません。人が死んで家族は破壊されます。インフラは機能を失います。人々が抱いていた希望や夢は打ち砕かれ、混乱、恐怖、トラウマに支配されます。トラウマは戦争が終われば消えるものではなく人々の心に残り続けます。
ウクライナはソビエト連邦から解放されたここ数十年間自由を謳歌し、より自由な民主国家になるべく成功と失敗を重ねながら最善を尽くしてきました。私はウクライナはかなり良い仕事をしてきたと思います。にも関わらず、ロシアは再びウクライナを併合しようとしています。このままでは侵略者はロシアだけに留まらず中国やその他の国も追随することが想像できます。結局、世界は再び安全ではなくなり、権威主義の大国と国境を隣り合わせの国々はいずれ自分達も侵略される時が来るという恐怖を常に抱きながら暮らすことになります。
ロシアがウクライナを併合するかどうかは問題ではありません。併合できなくてもロシアはウクライナ西部にヴィシー政権を宣言し、常設の軍事施設を設ける可能性が高いからです。そして、それを活用してNATO(北大西洋条約機構)やアメリカに無茶な要求をしてくるでしょう。各国がロシアに課している制裁が効果的でない場合、侵略のスピードを減速させることはできないと思います。
私はグルジアなどを心配しています。過去が繰り返されるのではないかが心配です。アジアだと台湾やベトナムが心配です。私は東ヨーロッパのあちこちに友人がいます。IOGのインタビューに登場したこともあるダニエル・フリードマンを覚えているでしょうか?彼はウクライナで育った元ソビエト連邦の市民です。彼と彼の家族はわずかな衣類だけを持ち難民としてヨーロッパに逃れ、アメリカを目指しました。
人類は今自らの自由を減らす方向に進んでいます。私達には結社の自由、表現の自由、経済的自由があります。これらの自由の行使を恐れる必要はありません。私達は愛する人を愛し、好きなアイデアや考えを持ち、行いたい商業活動を追求する能力を持っていることを忘れないことです。
ウクライナ情勢は暗号通貨業界が象徴するもの全てに反しています。私はよく政治の世界に入るべきではないと言われます。しかし、私は私達がこの業界であることの核心は政治的なものであることを人々に思い起こさせずにはいられないと思います。なぜなら、私達の戦いは特定のトークンが他のトークンよりも高い価格を持つということではないからです。私達の戦いは「自由と解放の戦い」です。
人々に自分自身の機関と銀行となる「力」を与えれば、これまで検証できなかったものを検証できるようになります。そうすれば、独裁者も大統領も指導者も必要なくなり、人々は信頼と信用を元にお互いに共通の目的に向かって協力する手段を持つことができます。私は世界が暗号通貨とブロックチェーン技術のプロセスに目を覚ますことを望んでいます。
皆さんは自由の本当の意味を理解していますか?自由とは、安全であるということではありません。自由とは、あなたが自分で選んだ道に沿って、あなたの夢を実現する能力があるということです。時には実際にそれを実現することができます。実現できない場合もありますが、重要なのはあなたが選んだ道を追求する自己決定力があるということです。あなたの運命はあなたが握っているのです。あなたには成功する自由と失敗する自由が与えられています。
ウクライナの人々はこれから長い間非常に困難な時期を経験しなければならないでしょう。私は彼らを思い、祈っています。彼らがこの困難を乗り越える方法を見つけることを望んでいます。暗号通貨業界にいる私達は自分達の役割を果たしましょう。何か新しいものを作りましょう。世界に暗い過去へ戻るのとは別の選択肢があること教えようではありませんか。
皆さん、今日はありがとうございました。おやすみなさい。
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